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ロック兄貴道 其の四
「マイクまわし」





The Whoのライブは、張り合い、目立ち合いの喧嘩でした。ギターのPeteの得意技は、腕をブルンブルン回すWindmill奏法とジャンプ。ドラムのKeithの得意技は、たこの八っつぁんのように、腕が見えない程の一拍六連叩き。ベースのJohnは、全く動かないことで逆に目立つ。さあどうする?普通のバンドなら中心人物であるはずの、ヴォーカルRoger Daltley !!目立たないとか、さえないとか言われはじめたぞぉ!

 Rogerはまず、金髪のカーリー天パーというMODSファッションが最も似合わない髪質を逆手にとって、カーリーのままで髪を伸ばし、ワイルドな雰囲気をつくりました。そして、ネイティブアメリカンのファッションである、「長いフリンジのついた皮ジャン」を素肌に着ました。そして、シルバーのでかい十字架のネックレスを着けました。ボトムはベルボトムのジーンズか、革パンツ。




現在では「ロックヴォーカリストの定番っぽいファッション」と思われているであろう、このスタイルは、Roger Daltreyが編み出したのです。後発のLed Zeppelinのロバート・プラントは、絶対にこのRogerのファッションを真似したと思うのですが、悲しいかな、彼の方が人気が出たため、Rogerはファッションリーダーとして認識されていないようです。

さて、ファッションは決まったが、敵は腕をブン回してギターを弾くとんでもない男だ。奴より目立つためにはどうしたらいいだろう?

ロジャー・ダルトリ- 対 ピート・タウンゼント


そうだ!奴は腕を回す、俺はマイクを回そう!‥と思ったかどうかはさだかではありませんが、 Rogerは、歌の合間にカーボーイの投げ縄のようにマイクコードを操って、マイクをブルンブルン回すという、とんでもない技を編み出しました。


この技に必要なものは二つ。一つは、振り回してもマイクとコードが外れないように接点に巻くビニールテープ。普段は黒、Wood Stockの時はシルバー、80 年代は白と、巻くテープの色を使い分けてみると、お洒落度アップよ。




そして二つめに必要なのが、「分厚い手の皮」です。面の皮は分厚い某ですが、手の皮は柔らかいので、痛いです。 時間ライブをやると、振り回す時の支点となる、「親指と人差し指の合間」の皮が赤剥け状態となり、そこに汗が染みて、激痛となります。




腕を回してギターを弾く激痛は、見た目にわかりやすいですが、マイクコードを振り回す激痛は、なかなかお客様に伝わりません。不良番長 Roger Daltreyの粋って奴でさぁ。 Let’s Try !! 

あ、マイクは自前で買ってね。ライブハウスのマイク壊す訳いかないからね。



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