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Tommyとボク(トミーとマツじゃないよ)









さて、The Whoで一番カッコよく見えたボーカルの
「Roger Daltrey」を追っかけた拙者は、The Whoの最高傑作として評判がよかったロックオペラ「TOMMY]のアルバムを買いましたが、「???」という感じでピンとこなかったのです。

今思えば、「British Trad」的な非常にアコースティックな音づくりのこのアルバムを、ハードロッキンに飢えていた厨房が理解できなかったのは当然でした。

しかし!英国一の狂気の監督「ケン・ラッセル」による映画「TOMMY」を見て、拙者はオーバーに言えば、「神の啓示を受けた」ぐらい感動したのです。


映画TOMMYの感動ポイント1:川を遡る「Roger Daltrey」
アルバム「TOMMY」とは解釈が違うと賛否両論ある映画ですが、エンディング近くで、急流に逆らって川を遡るRogerを見て、「カックいい〜!シビれたぜぃ!」


映画TOMMYの感動ポイント2:素晴らしい曲とストーリー

特に、心のトラウマから自分の殻に閉じこもったTOMMY少年が、イマジネーションの中だけで心を成長させてゆく
「Amazing Journey」という曲が好きです。

ロックオペラ「Tommy」は、Pete Townshendというまぎれもない天才が生んだ、寓話であり、自伝であり、普遍です。ただ、音づくりも含めて、非常にわかりにくいところがあるので、最初に聞く時は、The Whoファンの解説が必要かも知れません。




AMAZING JOURNEY:一部意訳

Ten years old with thoughts as bold as thought can be.
Loving life and becoming wize in simplicity.

10才といえば、自由な発想がどんどん自然に湧いてくる時期だ。
天真爛漫で純粋な心が、彼の知能を成長させてゆく。


Sickness will surely take the mind.
Where minds can't usually go.
Come on the amazing journey.
And learn all you should know.

病気は心をとらえて、
誰も行けないような想像の世界に連れて行ってくれる。
さあ、素晴らしき空想の世界に旅立つんだ!
君が知るべき全てのことは、そこにある。


A vague haze of delirium creeps up on me.
All at once a tall stranger I suddenly see.
He's dressed in a silver sparked glittering gown.
And his golden beard flows nearly down to the ground.

もやもやとした霞のようなイメージが、
ざわざわとボクの頭に入りこんできたと思ったら、
突然、大巨人に姿を変えた。
彼は目のさめるような銀色のピカピカ光るガウンを着てる。
そして金色に輝くヒゲは、地面につきそうなくらい伸びてるんだ。


His eyes are the eyes that transmit all they know.
Sparkle warm crystalline glances to show.
He's your leader.  He's your guide.
On your amazing journey together you'll ride.

大巨人の目からボクの目に全てが伝わってきた。
彼の目は、涼し気に澄んでいて暖かい。
そして、透明に輝く水晶のような閃光を放った。
この人こそ指導者だ!この人こそ予言者だ!
さあ!君も一緒に素晴らしき空想旅行へと飛び立とう!









この雑誌を、友だちの兄貴から借りてから
長い年月が経ちました。

もう時効でしょう。

ブートをお勧めするのもナンですが、「Woodstock」での「Tommy」演奏が入ってるアルバムは、全てのThe Whoファン必聴と思います。

Live At Leedsは、確かにThe Whoライブの素晴らしさが凝縮されていて、特にドラムのKeith Moonのタムの音が奇跡的によくはいっていて、名盤です。

でも、拙者は、荒削りで録音状態も悪く、怒りに任せたラフな演奏の「Woodstock」こそ、The Whoの「核」が最も剥き出しで表現されていて、好きです。

二人になっても「現役」でいてくれよ
The Who
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